Classici giapponesi con furigana
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しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
Leggi 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.957 caratteri · 55 schermate
「病気はなんだった」
「胃だろうと云うことです」安川が答えた、「吐血したのは初めてだが、知らないうちに胃が爛れていて、下血していたに相違ない、躯がすっかり弱っていると、医者は申しました。私どもは毎日会っているせいか、そんなふうには思えませんでしたが」
「酒も弱くなっていたようだ」と云って土田は安川を見た、「道場のほうは頼むよ」
「帰りにお寄りなさいますか」
「いや」と土田は顔をそむけた、「当分そっとしておくことにしよう」
安川大蔵はじっと土田の横顔をみつめていたが、やがて挨拶をして去った。
三日のちの朝、土田正三郎が登城の支度をしていると、十太夫の家から使いがあり、ぜひ来てもらいたいという口上を伝えた。十太夫がまた吐血をし、土田に会いたがっている、妻女もこころぼそそうだということであった。土田は当惑したように、いそぎの御用があるので、登城の刻限におくれるわけにはいかない、いとまができたらゆこう、と答えて使いの者を帰らせた。――土田は十太夫をみまいにゆかなかった。それほどいそぐ事務があろうとは思えないのに、毎日たれよりも早く役部屋へはいり、下城の刻が来てもあとに残って仕事をした。