Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たかいきとこどものはなし

高い木と子供の話

小川 未明

Leggi 高い木と子供の話 (たかいきとこどものはなし) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4979 caratteri · 10 schermate

Aozora Bunko

三

三

ある日のこと、友だちが、わいわいいいながら、あちらからやってきました。

「善ちゃん、君なら、とれるよ。地主さんの屋敷のすぎの木に、からすが巣を造ったのだ。下からも、よく見える。いって捕ろうや。」

「高いかい。」と、善吉は、聞いた。

「それは、高いさ。善ちゃんでなければ、だれも、あんなところへ登れないや。」

こうおだてられると、善吉は、つい、みんなとそこへいってみる気になりました。なるほど、すぎ林の中のいちばん高い木の上の方に、からすは、巣をかけていた。風が吹くたびに、木の枝が揺れて、黒い円い塊が、よく見えたり、また見えなくなったりしました。

「あの中に、からすの子がいるよ。善ちゃん、登って捕っておいでよ。」

「垣根を破って、はいったら、しかられるからいやだ。」と、善吉は、頭を振りました。

「だいじょうぶだ。ここで、番をしているから。」

「善ちゃん、君は、木登りがうまいんじゃないか?」

「からすがくると、頭をつつくだろう。」

「いま、親がらすは、どこかへいっていないぜ。」

ちょうど、どこからか親がらすが帰ってきました。つづいて、また、一羽帰ってきました。母がらすと、父がらすだったのでありましょう。