Classici giapponesi con furigana
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こうやひじり
高野聖
泉 鏡花
Leggi 高野聖 (こうやひじり) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.025 caratteri · 71 schermate
、見る見る内に色が変って、危くなった。
医者も蒼くなって、騒いだが、神の扶けかようよう生命は取留まり、三日ばかりで血も留ったが、とうとう腰が抜けた、もとより不具。
これが引摺って、足を見ながら情なそうな顔をする。蟋蟀ががれた脚を口に銜えて泣くのを見るよう、目もあてられたものではない。
しまいには泣出すと、外聞もあり、少焦で、医者は恐しい顔をして睨みつけると、あわれがって抱きあげる娘の胸に顔をかくして縋るさまに、年来随分と人を手にかけた医者も我を折って腕組をして、はッという溜息。
やがて父親が迎にござった、因果と断念めて、別に不足はいわなんだが、何分小児が娘の手を放れようといわぬので、医者も幸、言訳かたがた、親兄の心をなだめるため、そこで娘に小児を家まで送らせることにした。
送って来たのが孤家で。
その時分はまだ一個の荘、家も小二十軒あったのが、娘が来て一日二日、ついほだされて逗留した五日目から大雨が降出した。滝を覆すようで小歇もなく家に居ながら皆簑笠で凌いだくらい、茅葺の繕いをすることはさて置いて、表の戸もあけられず、内から内、隣同士、おうおうと声をかけ合ってわずかにまだ人種の世に尽きぬのを知るばかり、八日を八百年と雨の中に籠ると九日目の真夜中から大風が吹出してその風の勢ここが峠というところでたちまち泥海