Classici giapponesi con furigana
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まぞう
魔像
林 不忘
Leggi 魔像 (まぞう) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 131.494 caratteri · 260 schermate
「お前さん、焦臭いねえ」
「あッ! そうだった! コリャいけねえ」
あわてた右近が台所へ飛び込んで、釜のふたをとると、あたら白い御飯が、狐色どころか真ッ黒ぐろに焦げているので――散々お絃に叱られながら、
「あまり腹が減ったから、独りで炊いてみたのだが……」
右近は頭を掻きながら、筆を持って来て、壁の貼紙の松原源兵衛の所へ線を引いて消した。
「四番首――ハッハッハゆうべは一人だった」
こうして富士見の馬場の剣林もそのまま四散したのだったが、片や神尾喬之助と喧嘩渡世の夫婦、それに、変り者の魚心堂居士、片や神保造酒を筆頭に、大矢内修理、比企一隆斎、天童利根太郎の三羽烏の率いる、遊佐剛七郎、春藤幾久馬、鏡丹波ら以下百に余る源助町無形一刀流の面々、その背後の御書院番頭脇坂山城守及び残余十三名のお帳番士一統……剣の色彩は、ここに敵味方ハッキリ二つに別れて、物語は進んで往く。
――というところ迄が、前回「生きている死人」の巻の荒筋だったが。
さて、引き続いて……。
二
「ウウム! このおれが、生きている死人とはッ」
長岡頼母、思わず蒼白になっていた。自分で見つけたのだ。