Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こうちょうのなげき

黄鳥の嘆き

甲賀 三郎

Leggi 黄鳥の嘆き (こうちょうのなげき) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.792 caratteri · 82 schermate

Aozora Bunko

そうして、彼は先ず未亡人朝子に難題を吹きかけたらしい。それが拒絶されると、彼は矢継早やに地方裁判所や区裁判所や戸籍役場に訴えを起したのだった。

彼は重明の出生届を虚偽の届出であるとして、朝子に妊娠の能力なき事、妊娠分娩を証明すべきものなきこと、重明の真の父母は、高本安蔵とお清なること、等々を書並べて、区裁判所に、二川家の戸籍法違反の告発をなし、一方戸籍役場には、法律上許すべからざる記載として、戸籍簿の訂正を申請した。他方には又、地方裁判所に、重明の相続無効の訴訟を提起したのだった。

野村の父は、重行の死後の依頼を余りにも早く果さなければならなかったのだった。

重行の告白書を読み終った時に、余りの意外さに、暫くは唖然とした。彼は巧みに僕を欺いていたのだ。僕は鳥渡立腹した。然し、直ぐに彼に同情した。善悪は兎に角、そうしなければならなかった彼の心情を憐む他はないのだ。

然し、余りにも早く彼の恐れていたものが来たのには、之亦驚くの他はなかった。

当時の事を野村の父はこう書いていた。

野村の父が何よりも苦心したのは、この事を絶対秘密裏に処理することだった。