Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あすなろう

あすなろう

山本 周五郎

Leggi あすなろう di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.925 caratteri · 41 schermate

Aozora Bunko

たたのしみってえもんだ、そんなふうにして飲む一本の酒は、料理茶屋で十両使って飲む酒よりうめえだろう、それがおれにはできなかった、おれにはそうすることができなかったんだ」

四人伴れの客は、さっきから唄をうたいだし、皿小鉢を叩きだしたので、小女がよしてくれと止めにいった。一人がいきなり立ったが、伴れがなだめて皿小鉢を叩くのはよした。けれども唄のほうは代る代る、もっと高ごえでうたい続けた。そこへ二人伴れと三人伴れの客がはいって来、さっき口論をした二人伴れが出ていった。

「こんなことを云うのはへんだが」と政がそっと云った、「よかったらあにい、おれたちといっしょに木更津へいってみねえか」

「どうして」

「木更津にだって指物師の仕事はあるだろう、半年でも一年でも江戸をはなれて、田舎ぐらしも気が変っていいもんだぜ」

「おれの話がそんなふうに聞えたか」

「今夜十時に、百両持って娘が来るんだ、芝浜から出る木更津船には二人分の船賃も払ってある、あにいの分さえ払えばそれで木更津へゆけるんだよ」

「その娘のことを諦めるか」

「どうして」

「おらあかどわかしの片棒を担ぐなあまっぴらだ」