Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あたまでっかち

あたまでっかち

下村 千秋

Leggi あたまでっかち di 下村 千秋 (しもむらちあき) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 17.773 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

」

と、のび上がっていいました。

「おやおや。」

と、おばあさんもしろ公を見下ろして、

「林太郎のうちのかい?」

「ううん、さっき、ひとりであそんでいたから、おれの弟にしてやったんだよ。」

「それじゃ、野ら犬かな?」

「野ら犬であるもんか。しろ公というなまえがついてるんだもの。」

「あの犬が、自分でそういったのかい?」

「……うん、そういった……」

おばあさんは、

「ああ、そうかよ。」

と、それから声をあげて笑って、

「それじゃ、なにかたべさしてやろうかな。」

「うん。おれ、くわしてやるよ。」

やがて林太郎は、おばあさんが、ねこのおわんへもってくれた汁かけ飯をもって、土間へおりていきました。しろ公はよっぽどおなかがすいているとみえて、もうにげだすどころか、小さなしっぽをふりちぎりそうにうちふりながら、がつがつとくいつきました。

それから林太郎としろ公はすっかり仲よしになりました。しろ公はまったくの弟になったように、林太郎のいくところはどこへでもついてきました。林太郎はもう、ひとりぼっちになってしまったような気持を、きれいに忘れてしまいました。

林太郎はしろ公をつれて、母家のまわりをかけまわりました。