Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あたまでっかち

あたまでっかち

下村 千秋

Leggi あたまでっかち di 下村 千秋 (しもむらちあき) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 17.773 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

そうしてつぎの日も、またそのつぎの日もおっかさんはかえってきません。林太郎はおじいさんに、なぜおっかさんはかえらないのか、と一日に三度も四度も聞いてみましたが、おじいさんは

「そのうちに、帰るで、おとなしくしてるだよ。」

というばかりでした。

夜になるとしろ公も、ひとりでねるのはさびしいというように、くんくんなきたてます。すると林太郎もたまらなくさびしくなって、おじいさんの胸へ顔をおしつけて、しくしくなきました。おとっつあんはときどき、

「林太郎はこっちへきてねるんだぞ。」

と、いいましたが、林太郎はそんなことはいつも聞えないふりをしていました。

ある夜、林太郎は、おじいさんとねながら、とうとういいだしました。

「おじいさんよ。おれ、あたまでっかちだから、それでおとっつあんはおっかさんをおん出しちまったんだろう?」

「ばか。おまえがあたまでっかちだって、おっかさんの罪ではないんだよ。」

「そんじゃ、おれが悪いんだろう。……そんじゃ、おれ……死んじまえばいいんだろう。」

「こら、なにをいうだ。」とおじいさんは林太郎をまじまじと見守っていましたが、「よしよし、おじいさんがおっかさんをつれてきてやるから、もう余計なことを考えるでないぞ。