Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あたまでっかち

あたまでっかち

下村 千秋

Leggi あたまでっかち di 下村 千秋 (しもむらちあき) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 17.773 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

おとっつあんは自転車から飛びおり、

「ああ、しろ公だ、しろ公だ。林太郎はどこにいるのだ?」

と、しろ公をだいてさけびました。するとしろ公は、悲しいような、うれしいような声で、くうーんくうーんとなきながら、自分のからだをおとっつあんの胸へすりつけて、それからまっくらな道を走りだしました。

「ああ、そっちか。ありがとう、しろ公。ありがとう、しろ公。」

おとっつあんはいいながら、自転車でその後についていきました。

しろ公は、そのようにして、林太郎がゆきだおれている湖の岸へ、おとっつあんをりっぱに案内したのです。おとっつあんは、倒れている林太郎をだきあげると、

「林太郎やあ……林太郎やあ……。」

声かぎりよびました。林太郎はその声でやっと目をあけました。そして、おとっつあんだと知ると、

「おれ、もう死んじゃうんだよ。」

と、いいました。

「ばかなことをいうでねえ。」と、おとっつあんは林太郎のからだをゆすぶり、「おとっつあんが迎いにきただ。もう、だいじょうぶだからしっかりするんだぞ。」

「おれ、おとっつあんなんぞいらない。おっかさんだ、おっかさんだ……」

「だから、おっかさんとこへつれていくだ。