Classici giapponesi con furigana
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あるしょうねんのしょうがつのにっき
ある少年の正月の日記
小川 未明
Leggi ある少年の正月の日記 (あるしょうねんのしょうがつのにっき) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 1007 caratteri · 2 schermate
一月四日
昼ごろ、カチ、カチ、という、ひょうし木の音がきこえる。今年から学校へゆく弟が、「あいつはせっかちだから、おもしろい! やあやあ、コテツが、泣きおるわ。いま血をすわせてやるぞ……。」と、紙芝居の、チャンバラの手まねをして駆けだす。僕は、悲観してしまった。
一月五日
姉さんが、カルメ焼きを造るといって、火を落として、新しい畳の上に、大きな焼け穴をあけた。そして、お母さんにしかられた。いつも、僕たちが、畳をよごすといって、しかられるので、ちょっと痛快に感じた。
一月六日
外で、たこのうなり声がする。窓を開けると、あかるく日が射し込む。絹糸よりも細いくもの糸が、へやの中にかかって光っている。へやがあたたかなので、目にはいらないが、冬もこうしてごく小さなくもが、活動しているのを知った。
一月七日
明日から、学校だ。また、予習もはじまる。大いにしっかりやろう。橋本先生は、僕たちのために、いつもおそくまで残っていてくださる。あ、先生に、年賀状をあげるのを忘れた。しかし僕は、ありがたく思っている。あした、お目にかかって、おめでとうをいおう。今夜、これから、なにをして遊ぼうかな。