Classici giapponesi con furigana
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「いき」のこうぞう
「いき」の構造
九鬼 周造
Leggi 「いき」の構造 (「いき」のこうぞう) di 九鬼 周造 (くきしゅうぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 50.258 caratteri · 101 schermate
の存在に悖る。「いき」は恋の束縛に超越した自由なる浮気心でなければならぬ。「月の漏るより闇がよい」というのは恋に迷った暗がりの心である。「月がよいとの言草」がすなわち恋人にとっては腹の立つ「粋な心」である。「粋な浮世を恋ゆえに野暮にくらすも心から」というときも、恋の現実的必然性と、「いき」の超越的可能性との対峙が明示されている。「粋と云はれて浮いた同士」が「つひ岡惚の浮気から」いつしか恬淡洒脱の心を失って行った場合には「またいとしさが弥増して、深く鳴子の野暮らしい」ことを託たねばならない。「蓮の浮気は一寸惚れ」という時は未だ「いき」の領域にいた。「野暮な事ぢやが比翼紋、離れぬ中」となった時には既に「いき」の境地を遠く去っている。そうして「意気なお方につり合ぬ、野暮なやの字の屋敷者」という皮肉な嘲笑を甘んじて受けなければならぬ。およそ「胸の煙は瓦焼く竈にまさる」のは「粋な小梅の名にも似ぬ」のである。スタンダアルのいわゆる amour-passion の陶酔はまさしく「いき」からの背離である。「いき」に左袒する者は amour-go※(サーカムフレックスアクセント付きU小文字)tの淡い空気のうちで蕨を摘んで生きる解脱に達していなければならぬ。