Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate

Aozora Bunko

大勢が乃公を取巻いている。乃公の顔へ水を吹いていたんだ。

「あッ、喰われなかった」

「もう少しで喰われる所だったよ」

と馬方が言った。

「どうしてまあ彼ん中へ入ったんだ」

と親方が感心した。それから乃公は弟子になりたくて、箱の中に匿れていた事を話した。皆は大笑いをして、早くお母さんの許へ帰れと言った。

「危い事だった。彼の獅子は病気だから、昨夜彼の箱に入れ更えたのだ。病気でなけりゃ、お前さんは喰われてしまったろう。危い。ヨナのような小僧さんだ」

ヨナは獅子の箱へ入りやしない。獅子の穴へ入ったのはダニエルだ。親方は何でもヨナにしてしまう。そして弟子にしてくれそうもない。それに乃公は最早家へ帰りたくなっていた所だったから、一人の子分に送って来て貰った。

乃公は夕方家へ着いた。長道をしたので、足に豆が出来ていた。家の者は皆喜んで乃公を迎えてくれた。丁度放蕩息子が旅から帰ったようだった。

やっぱり家にいる方がいい。お島に聞いたらお母さんは一日泣いていたそうだ。伯母さんの許へ電報を打つやら、四方八方に人を出して大騒ぎをしたそうだ。乃公は最早決して逃げたりしまい。お父さんは乃公を送って来た人にお金をやってお礼をした。