Classici giapponesi con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
幾度見に行っても動かない。裏の池では蛙が頻りに鳴いているが、いくら蛙が鳴いても帰りそうにない。
「竹刀を取られる所が面白いでしょう。『そら、そこで竹刀を取られたんだあね』という所が面白いでしょう」
「そこで小手も取られたんだあねですか」
と二人は然も可笑しそうに笑っている。些とも面白いもんか。仕様のない奴だ。
乃公は最早構わないと思って、つかつかと客間に入って行った。そして黙って立っていてやった。斯うでもしたら、ストーブの処を退くだろうと思ったのだが、平気で談話を続けている。何故斯う公徳心がないんだろう。真正に可厭になってしまう。
すると玄関の呼鈴が鳴った。何人かと思って行こうとすると、姉さんは太郎さん一寸と乃公を呼止めて、斯う内命を下した。
「富子さんだったら留守だと言って被下よ。早く行って御覧」
玄関には富子さんがお友達を二人連れて来ていた。姉さんはと尋くから、
「姉さんはお留守ですから駄目ですよ。富子さんなら如何してもお留守なんです。断りますよ。先生とお談話があって大変忙しいんだから仕様がありません」
と断ってやった。富子さんは「それなら宜敷」とも言わないで友達の手を引張って帰って行ってしまった。