Classici giapponesi con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
何処までも運の好い野郎だ。最早彼奴とは遊ばないようにしよう。若し彼奴の家へ女の子がお客に来たら、今度は乃公が打ち殺してやるから宜い。
此二三週間ばかりは日記もつけなかった。乃公だって忙しい時には随分益に立つ。お花さんと清水さんとの御婚礼はいよいよ明日になった。今日なんか方々へお使いに行くので目が廻るようだった。清水さんの処へばかりも三度行ったので、足が棒のようになった。それで明日は早く起きなけりゃならないから堪らない。今から直ぐ寝るんだから宜いけれど、実際草臥れてしまった。出来る事なら足だけを取外して休みたい。
今朝は早く起きた。家の人は皆忙しいものだから、乃公の起きたのも知らん顔している。あれでお使いでもあれば直ぐに「おや太郎さん」なんて言うんだろう。現金な奴等だ。お島さえ「此処にパンとバターを置きますから、御独りで朝御飯を済ませて下さい、忙しくて仕様がありません」と言って、何処かへ行ってしまった。姉さんが御婚礼するのに弟がパンとバター丈で朝飯を食うなんて法はあるまい。乃公は長テーブルの据えてある室へ行って、色々御馳走を喰べてやった。シェリイの瓶を転覆してテーブル掛けを台なしにしたが、幸い何人も見ていなかった。