Classici giapponesi con furigana
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いなか、の、じけん
いなか、の、じけん
夢野 久作
Leggi いなか、の、じけん di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.535 caratteri · 78 schermate
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聞いていた人々は皆眼を丸くして呆れた。顔を見交して震え上った。うしろから取り巻いて耳を立てていた女たちの中には、気持ちがわるくなったと云って水を飲みに行ったものもあった。
それから間もなく件の白骨は、キレイに洗い浄められて、古綿を詰めたボールの菓子箱に納まって、文作の家の仏壇に、女房の位牌と並べて飾られた。評判に釣られて見に来る人が多いので、文作の女房の葬式は近頃にない大勢の見送りであった。
ところが事件はこれで済まなかった。どうも話がおかしいというので、駐在所の旦那が色々と取調べたあげく、一週間ばかりしてから郡の医師会長の学士さんに来てもらって、件の白骨を見てもらうと、犬の骨に間違いない……という鑑定だったので又も大評判になった。その結果、あくまでも人間の胎児の骨だと云い張った足萎え和尚は、拘留処分を受けることになったが、しかし村の者の大部分は学士さんの鑑定を信じなかった。文作の話をどこまでも本当にして、云い伝え聞き伝えしたので、足萎え和尚を信仰するものが、前よりもズッと殖えるようになった。
文作もその後久しく独身でいるが、誰も恐ろしがって嫁に来るものが無い。