Classici giapponesi con furigana
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おくみさんとそのしゅうい
お久美さんと其の周囲
宮本 百合子
Leggi お久美さんと其の周囲 (おくみさんとそのしゅうい) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.369 caratteri · 149 schermate
貴女の苦しい事も辛い事もよく分って心配しながらどうも出来ないで居るんだから私だってそりゃあ辛い。
だからね、貴女も私もどうしてもそう外仕様がない時にはそこで出来るだけの事をして居る方がいいじゃあないの。
今の私で出来るだけの事を私は貴女にしてあげる。
「ええほんとにそうね。
私だって貴女がいつでも云っておよこしなさるからそうは思っても此れから先の事を考えるともう何にもするのがいやに成って仕舞うのよ。
私が一生懸命して居ても報って来るものったらいつだって同じ大きな声で怒鳴られる事なんですもの。
仕栄がないのもあたり前じゃあないの。
「そりゃあそうでしょうねえ、ほんとに。
だけれ共一生貴女は彼んな人の傍について居ずとも好いんだからこれから先の事を好く思って居る外ないでしょう。
皆な人間はそれで生きて居られるんですものねえ。
「そうねえ。
だけれど彼の人は一生私を離さない積りで居るんでしょう、きっと。
「どうしてまあ。
まさかそんな事は無いでしょう。
「いいえ、そうらしいの。
それも近頃なんだけれど、
ヒョッとした事で私知って仕舞ったのよ。
伯母さんは私を片輪だって云い歩いたんですって。