Classici giapponesi con furigana
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おとうさん
お父さん
林 芙美子
Leggi お父さん (おとうさん) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.548 caratteri · 76 schermate
僕はおとうさんが何かよろこんで下さるようなことはないかと思います。
今夜、僕は何だかさみしかったのでおとうさんといっしょにねました。
「おとうさん」
「何だ」
「おとうさんはいくつですか」
「いくつかって、おとうさんの年かね、そうだね、もうじきとしを一つとるね」
「いまいくつですか?」
「いまは三十四だ」
「まだ若いのですね」
「ははア、そりあ若いさ、でも、もうすぐ三十五だよ」
「僕もおとうさんのように早く三十五になりたいなア」
「うん、健坊が大きくなる頃は、いい時代になるだろうね、健坊はえらい人にならなくてもいいから正直なこころをもったいい人になるんだね」
おとうさんは、僕の肩に、寒くないようにお蒲団をかけてくれました。次の間で、おかあさんが、
「ねえ、三升ほどもちごめがたまりましたから、餅をつきましょうかしら」と、おっしゃいました。
僕はうれしくて、へえ、といいました。
「おとなりで、お餅の道具をかりて来るんですって、ごいっしょにつきましょうとおっしゃって下さるのよ。少しばかりだけれど、子どもたちがよろこぶでしょうから‥‥」
おとうさんは、「そりやアいいね、たとい少しでもいいさ、子どもたちがよろこぶよ」