Classici giapponesi con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
しかしやっぱり一種の地方病だろうね?」
と三輪さんが訊いた。神経衰弱は何でも病気で釈明しようと努める。
「否、病気じゃありません。この地方では少くとも一日に一回は粥を喰べるのが昔から不文律になっていますから、自然尿利が好くなり過ぎるのですな」
「はゝあ、お粥を喰べますか?」
とお父さんがその後を促した。
「朝とか晩とか又は朝晩二回とかと貧乏人でも金持でも必ず粥を喰べて米の節約をすることになっています。これは昔饑饉のあった時お布令が出たのをその儘守っているのだと申します。そこで彼処の家では顔の映るような茶粥を喰べているという形容が起って来ますが、お分りですか?」
「さあ、東京の下宿屋の味噌汁と同じ関係ですかね?」
と団さんは書生時代の経験から柄になく正鵠を得た。
「然うです。彼処の家は貧乏だということをそう申します」
「芭蕉の句の『馬に寝ねて残夢月遠し茶の烟』というのがその茶粥を炊く煙だそうですが、一体何んなもんですか?」
とお父さんが六ヶ敷く出た。
「何でもありませんよ。たゞ茶を入れて煮た粥です。それに麦を交ぜたのを麦茶粥といいます。小豆を入れたのが小豆茶粥、芋を入れゝば芋茶粥です」