Classici giapponesi con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
それだから大勢だからって恐れる必要は少しもない。何人いても一人と闘う精神でやる。十人も刹那的には一人だからその一人々々を手近から片付けて行く。衆寡敵せずというのは多い方の頭数よりは少い方の体力の問題さ。又芝居の悪口を言うようだけれど、日外見たあの丸橋忠弥の立廻りは全然この法式に背いている。数十名の捕手が同時に同一の空間を占めようとするものだから、ワイ/\いう丈けで一向埓が明かない。忠弥の方でも狼狽の余り、数十人実は刹那的唯一人と認め得ないところが不覚で、無効の労力に疲れた結果到頭動きが取れなくなってしまう」
「成程一理ある。君は劇評を書くと宜いぜ」
とお父さんが又横槍を入れた。
「ところで僕の家の助手は僕の忠告を服膺したから大成功を博した」
「又やったんだね?」
と星野さんが嬉しがった。
「やったとも。翌日同じ終点で前の日と殆んど同じ刻限に何もしない車掌の頭をポカリと叩いて下りて、追い縋ると突っ転ばした。昨日の奴だとばかりに他の車掌共は直ぐに又取り巻こうとしたが、今日は撲られに来たんじゃないから、接触面積を及ぶ限り狭める為めに塀を背中にして身構えた。何人いても一騎討と覚って見れば此方はボートで鍛えた腕っ節だからね。