Classici giapponesi con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
とお母さんは僕のために弁じてくれた。実際それに相違ない。
「謙一、お前一緒に行くかい? 大人と一緒に歩いても詰まらないだろうね?」
とお父さんは、今度は直接に僕の意向を求めた。余り不意だったので、僕は即座に返答が出なかった。
「毎日汽車に乗るんでは、子供は倦きてしまうからね」
とお父さんはなおお為めごかしにしようとした。僕はもうこの時には悉皆落ち着いて莞爾と笑ってやった。
「謙一は無論喜んでお供を致しますよ。旅行は好きですもの」
とお母さんが註解してくれた。
「連れて行こう。大勢が然うなっているようだから敵わない。三輪君の家でも細君が謙一の同伴を三輪君の出発条件のように話していた。謙さんが御一緒なら私も安心ですと頻りに言っている。瘤がついて行くと通信以外に何か安心なことがあると見えるね」
とお父さんは冷かすように言った。
「そんなことを想像なさるほど男というものは自尊心がないのでしょうかね?」
とお母さんは逆捻じを食わせて、
「けれども団さんが御一緒ですから、三輪さんの奥さんも多少警戒なすったのでしょうよ」
と悉皆三輪夫人に託けてしまった。
「団君こそ好い面の皮だ。