Classici giapponesi con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Leggi ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 164.113 caratteri · 332 schermate
「銀行のことをバンコというしね」
「江戸長崎の国々といったり江戸の仇を長崎で討つといったりするから、兎に角昔から日本の果だったんだね。実際遠いところへ来たものさ」
とお父さんが言った。
「それじゃ君は迚も洋行なんか出来ないね。横浜を立って神戸へ着くと最早下りたくなる方だろう」
「洋行となれば又覚悟があるさ」
「詰まらないことを言っていないで、早く宿へ帰ってゆっくりしようじゃないか?」
と団さんが促した。
「未だ支那寺が残っているよ。さあもう一息だ。片付けてしまおう」
と渡辺さんが先に立った。
南京米支那米といえば日本の三等米以下と相場が定っているが、お寺も然ういう関係だろうと思っていたら、崇福寺はナカ/\立派だった。天明の飢饉の折にお粥の炊き出しをしたという大釜の罅の入ったのが残っている。
「当時矢張り支那米を輸入したんでしょうね?」
と僕の頭の中では支那寺と支那米が未だ一緒になっていた。
「支那人は死骸をその儘朱詰めにして本国へ持って帰りますから、此処に能く置いてあります。今日は見えないようですね?」
と渡辺さんは本堂の暗い隅を覗いた。
「まあ、厭なことだ」
と田鶴子さんが首を縮めた。