Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
ある時、友達の御親爺さんが死んで、葬式の供に立ったが、不図その友達が装束を着て、青竹を突いて、柩のあとへ付いて行く姿を見て可笑しくなって困った事がある。又ある時は、自分の父から御談義を聞いている最中に、何の気もなく父の顔を見たら、急に吹き出したくなって弱り抜いた事がある。自宅に風呂を買わない時分には、つい近所の銭湯に行ったが、其所に一人の骨骼の逞ましい三助がいた。これが行くたんびに、奥から飛び出して来て、流しましょうと云っては脊中を擦る。代助は其奴に体をごしごし遣られる度に、どうしても、埃及人に遣られている様な気がした。いくら思い返しても日本人とは思えなかった。
まだ不思議な事がある。この間、ある書物を読んだら、ウエバーと云う生理学者は自分の心臓の鼓動を、増したり、減したり、随意に変化さしたと書いてあったので、平生から鼓動を試験する癖のある代助は、ためしに遣ってみたくなって、一日に二三回位怖々ながら試しているうちに、どうやら、ウエバーと同じ様になりそうなので、急に驚ろいて已めにした。
湯のなかに、静かに浸っていた代助は、何の気なしに右の手を左の胸の上へ持って行ったが、どんどんと云う命の音を二三度聞くや否や、忽ちウエバーを思い出して、すぐ流しへ下りた。