Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
代助は無論怒ってはいなかった。ただ姉弟からこういう質問を受けようと予期していなかっただけである。今更返す気だの、貰う積りだのと布衍すればする程馬鹿になるばかりだから、甘んじて打撃を受けていただけである。梅子は漸やく手に余る弟を取って抑えた様な気がしたので、後が大変云い易かった。――
「代さん、あなたは不断から私を馬鹿にして御出なさる。――いいえ、厭味を云うんじゃない、本当の事なんですもの、仕方がない。そうでしょう」
「困りますね、そう真剣に詰問されちゃ」
「善ござんすよ。胡魔化さないでも。ちゃんと分ってるんだから。だから正直にそうだと云って御しまいなさい。そうでないと、後が話せないから」
代助は黙ってにやにや笑っていた。
「でしょう。そら御覧なさい。けれども、それが当り前よ。ちっとも構やしません。いくら私が威張ったって、貴方に敵いっこないのは無論ですもの。私と貴方とは今まで通りの関係で、御互いに満足なんだから、文句はありゃしません。そりゃそれで好いとして、貴方は御父さんも馬鹿にしていらっしゃるのね」
代助は嫂の態度の真率な所が気に入った。それで、
「ええ、少しは馬鹿にしています」