Classici giapponesi con furigana
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それから
それから
Leggi それから di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.794 caratteri · 347 schermate
少なくとも、これより進んで、梅子に自分を説明しようという考えはまるで無かった。梅子は語るべき事、聞くべき事を沢山持っていた。ただそれが咄嗟の間に、前の問答に繋がり好く、口へ出て来なかったのである。
「貴方の知らない間に、縁談がどれ程進んだのか、私にも能く分らないけれど、誰にしたって、貴方が、そうきっぱり御断りなさろうとは思い掛けないんですもの」と梅子は漸くにして云った。
「何故です」と代助は冷かに落ち付いて聞いた。梅子は眉を動かした。
「何故ですって聞いたって、理窟じゃありませんよ」
「理窟でなくっても構わないから話して下さい」
「貴方の様にそう何遍断ったって、つまり同じ事じゃありませんか」と梅子は説明した。けれども、その意味がすぐ代助の頭には響かなかった。不可解の眼を挙げて梅子を見た。梅子は始めて自分の本意を布衍しに掛かった。
「つまり、貴方だって、何時か一度は、御奥さんを貰う積りなんでしょう。厭だって、仕方がないじゃありませんか。そう何時までも我儘を云った日には、御父さんに済まないだけですわ。だからね。どうせ誰を持って行っても気に入らない貴方なんだから、つまり誰を持たしたって同じだろうって云う訳なんです。