Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

だだらだんべえ

だだら団兵衛

山本 周五郎

Leggi だだら団兵衛 (だだらだんべえ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.271 caratteri · 25 schermate

Aozora Bunko

そう云って懐中から金包を取出した。見た目に似合わぬ侍の素直さに、却って底気味悪く思いながら闇右衛門は声をはげまして、

「ならねえ、網にかかった椋鳥は、尻の毛まで剥くが山賊の定法だ、褌だけはくれてやるから裸になれ、四の五のぬかせば殺して取るばかりよ!」

と喚きたてる。

「それではこうしよう」

侍は逆う気色もなく云った。

「拙者は藤堂家の臣、たたらたらら団兵衛という者だが、主君の急用にて京へ行く途中なのだ、今ここで衣服大小を取られては使者の役に立つことができなくなる。そこで相談だが、どうだろう、拙者がお役目を果すまでこの衣服大小を貸してくれぬか?」

云われて大蛇嶽がいささか面喰った。

「貸せばどうする?」

「帰りに立寄って、これをきさまに返上する!」

「その衣服大小みんなか?」

「みんなやる、武士に二言はない、京都へ行って来るまで貸してくれ!」

「面白い!」

闇右衛門はからからと笑った。

「おれも山賊稼ぎを長くはやらぬが、こんな相談は初めてだ、貸してくれという言葉が気に入った、いかにも帰るまで貸そう!」

「かたじけない、では頼むぞ」

そう云うと団兵衛は、二十金を大蛇嶽に渡して振向きもせず、峠を登って立去った。