Classici giapponesi con furigana
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つづれさせ
つづれさせ
小川 未明
Leggi つづれさせ di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 400 caratteri · 1 schermate
お祖母さんは、あかりの下に針箱をおき、お仕事をなさっていました。そのうち、押し入れから行李を出し、なにか、おさがしになりました。
「おばあさん、なにをなさるの?」と、武ちゃんはいいました。
「つづれさせが鳴くから、うかうかしていられません。」と、おっしゃいました。
「つづれさせって?」
「ほら、リーリーと、鳴くでしょう。」
「こおろぎのこと、どうして、つづれさせっていうの?」と、武ちゃんが、聞きました。
「あの鳴きごえを、昔の人は、じき寒くなるから、冬の仕度をせよ、と聞いたので、こおろぎを、つづれさせというのです。」と、お祖母さんは、お答えになりました。
「昔って、遠い前のことなの?」
「そう、おばあさんの、そのまたおばあさんのころから、夜が長くなると、みんな、よなべをしたものです。」
武ちゃんは、だまって、リーリーと鳴く、こおろぎの声を、聞いていました。
いい月夜で、窓のかきの葉が、黒くうつりました。