Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふしぎくにたんけん

ふしぎ国探検

海野 十三

Leggi ふしぎ国探検 (ふしぎくにたんけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.118 caratteri · 120 schermate

Aozora Bunko

怪しい博士

そばへよってから、どかんと爆発して、死んでしまっても知らないよ」

「だって、ただの樽の形をしているわ。きっとぶどう酒が入っているのよ」

「ぶどう酒が入っている樽が、どうして空をとぶんだい。へんじゃないか」

そういっているとき、とつぜん樽に小さい煙突みたいなものがはえた。と思ったら、にわかにどろどろとあやしい鳴りものがし、ぴかぴかと電光が光った。

「あッ」

「東助さん」

とつぜんの変事に、二人はしっかり抱きあった。しかし二人の目は、樽からはなれなかった。

その時、樽の煙突からすうッと白い煙がでて、高くのぼった。と、その煙の中から、大きな人の顔があらわれた。鼻の高い、ひげもじゃの、あまり見かけない顔だった。

何者であろうか、その怪人は?

怪しい博士

ほんとうのことをいうと、東助とヒトミは気をうしなう一歩手前までいった。しかしそれをようやくがんばることができた。二人は見た。樽の煙突の中からたちのぼった白い煙の中から、背の高い怪人があらわれて、そばに立ったことを。

「あなたがた、こわがること、ありましぇん。わたくし、ポーデル博士であります」

怪しい人は、そういって、二人の方に笑って見せた。