Classici giapponesi con furigana
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ふもれすく
ふもれすく
辻 潤
Leggi ふもれすく di 辻 潤 (つじじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.833 caratteri · 37 schermate
元来がフェミニストで武者小路君はだしのイディアリストでもある僕は、女を尊敬しては馬鹿をみる質の人間なのである。従ってまた生まれながらの恋愛家でもあるのだ。
女の家が貧乏なために、叔父さんのサシガネで、ある金持ちの病身の息子と強制的に婚約をさせられ、その男の家から学費を出してもらって女学校に通って、卒業後の暁はその家に嫁ぐべき運命を持っていた女。自分の才能を自覚してそれを埋没しなければならない羽目に落ち入っていた女。恋愛ぬきの結婚。
卒業して国へ帰って半月も経たないうちに飛び出してきた野枝さんは、僕のところへやってきて身のふり方を相談した。
野枝さんが窮鳥でないまでも、若い女からそういう話を持ち込まれた僕はスゲなく跳ねつけるわけにはいかなかった。
親友のNや教頭のSに相談して、ひとまず野枝さんを教頭のところへ預けることにきめたが、その時は校長初めみんなが僕らの間に既に関係が成立していたものと信じていたらしかった。そして、野枝さんの出奔はあらかじめ僕との合意の上でやったことのように考えているらしかった。
国の親が捜索願いを出したり、婚約の男が怒って野枝さんを追いかけて上京するというようなことが伝えられた。