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Classici giapponesi con furigana

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まほうやしき

まほうやしき

江戸川 乱歩

Leggi まほうやしき di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N4. Tocca una parola per il significato.

N4 · base · kanji e kana moderni · 5541 caratteri · 11 schermate

Aozora Bunko

そのへやには、鉄ぼうのはまった小さなまどが一つあるきりで、そこから月の光がさしこんでいました。

ノロちゃんは、井上くんのかたに乗って、まどから外をのぞいてみました。

まどのすぐ外に高いへいがあって、そのむこうは原っぱです。

「あっ、いいことがある。バッジを使えばいいよ」

ノロちゃんはとびおりて、井上くんにささやきました。すると、井上くんもにっこりわらって、ポケットからしょうねんたんていだんのきしょうのB・Dバッジを一つとり出しました。

それから、上着のポケットから手ちょうを出して、紙を一まいちぎり、えんぴつでなにか書いて、B・Dバッジをその中につつんでまるめました。ノロちゃんは、それを受けとると、また井上くんのかたにのぼって、まるめた紙玉を、力まかせに、まどの外へほうるのでした。

バッジは、ほうるときの重しになったのです。

あくる朝のことです。ノロちゃんが、ふと目をさまして、ベッドの上を見ますと、そこには井上くんもルミちゃんもいなくなって、二ひきのライオンの子どもが、ながながとねそべっていました。ノロちゃんは、「ぎゃっ」とさけんで、ベッドからとびおりましたが、そのとき、自分のからだを見て、きぜつしそうになりました。