Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みごとなおんな

みごとな女

森本 薫

Leggi みごとな女 (みごとなおんな) di 森本 薫 (もりもとかおる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.668 caratteri · 34 schermate

Aozora Bunko

あさ子 アミノピリンを抜くのよ。

真紀 それだけじゃ、わかりゃしない。

あさ子 フェナセテン、一・五。ブロバリン、〇・五、ケンチャナ、〇・―。いいわ、あたしが慥えて来よう。あの人、何んな薬にでも中毒するんですって、あんなのもないわねえ。(去る)

真紀 (坐りながら)あれだけがあの人の取柄。

収 一つ、身についた取柄があれば、大したものじゃありませんか。僕みたようなのもいるんだから。

真紀 あなたはそうでもないらしい。

収 何故?

真紀 あさ子なんか、始終讃めてますよ。

収 あれは言えないんだ。悪口なんか、考えつかないんですよ。

真紀 悪口さえ一人前言えないってことになるじゃないの。

収 自慢してもいいと思うけれど……。

真紀 そうだろうか、どうして。

収 理由なく。いや、有りますよ、理由は。

真紀 好みの問題ね。

収 そうとばかりは言い切れないな。

真紀 他人事だからよ。あんたは。

収 まあ、そう言って言えないこともないけれど。

真紀 世間ひととおりの事をさ、あんまり知らなさすぎると思うの。それが……。

収 しかし、何処へ出してもそのままで押しとおせる世間知らずってのはねえ……。

真紀 ああ。