Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆうれいかしや

ゆうれい貸屋

山本 周五郎

Leggi ゆうれい貸屋 (ゆうれいかしや) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.320 caratteri · 42 schermate

Aozora Bunko

そして彼は額の瘤を撫でた、「現の証拠はこのとおり、ゆうれいになってもあっしのような男はこのとおりでやす、見ておくんなさい、このでけえ瘤を、もうたくさんでやす、ほほほほ、たくさんでやす」

また爺さん婆さんの幽霊は、寝てばかりいた。爺さんは疝痛持ちだし、婆さんは喘息で、今夜は冷えるとか、湿気が強いとか風邪けだとか云って、依頼者があってもなかなか動かないのである。娘の幽霊の一人は実直者で、いちばんよく働いたが、これは半月ばかりすると、

「身内の者が供養をしてくれて、こんど成仏することになりましたから、わたしはこれでお暇を頂きます」

こう云って消えてしまった。

そのすぐあとのことだったが、前紙履買いでないほうの男の幽霊が、派出先から声をからして、ふらふらになって帰って来た。ぜんぜん声がかれてしまって、云うことがよくわからない、手と首をしきりに振って「もう御免だ」という表現をした。

「いってえどうしたんだ、なにがあったんだ」

「ゼエゼエ、……ゼエゼエ、……ゼエゼエ」

まるっきり、やにの詰ったきせるであった。弥六が彼の口へ、耳をくっつけて聞いたところによると、先方は肥えた五十男だったが、ぐうぐう鼾をかいて熟睡、いくら「うらめしや」