Classici giapponesi con furigana
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オシャベリひめ
オシャベリ姫
かぐつち みどり
Leggi オシャベリ姫 (オシャベリひめ) di かぐつち みどり (かぐつちみどり) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.785 caratteri · 49 schermate
生きたものが住んでいるのかどうかわからない位です。
オシャベリ姫はしばらくの間ボンヤリその景色に見とれていましたが、
「ああ、こんな静かな所にいたらさぞいいだろう。昼間オシャベリをする雲雀や、夜中に鳴きまわる蛙がいないから、どんなにうるさくなくていいだろう」
と思いながらフト足もとを見ますと、一本の蔦葛が垂下って、ずうっと崖の下の家の側まで行っております。
オシャベリ姫は直ぐにその蔦葛を伝って下へ降り初めました。
「もうこの国へ来たら口を利くまい。この国にはあの雲雀や蛙の口のように、もっとやっぱりあたしよりもずっとひどいオシャベリがいて、あたしをシャベリ負かしていじめるに違いない。そうしてオシャベリさえしなければきっと親切にしてもらえるに違いない」
とこう思いながら、オシャベリ姫は蔦葛にすがって崖を降りはじめました。
初めのうちは崖がデコボコしているので、オシャベリ姫はちょうど段々を降りるようにして蔦葛にすがりながら降りてゆきましたが、だんだん下の方になりますと崖が急になって、しまいには全く宙にブラ下ってしまいました。姫はこわくなって引返そうとしましたが、もう引返す力が抜けてしまいまして、姫はあまりの恐ろしさに蔦葛にすがりながら泣き出しました。