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Classici giapponesi con furigana

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オンチ

オンチ

夢野 久作

Leggi オンチ di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.673 caratteri · 42 schermate

Aozora Bunko

膝を抱えたまま……。

「お前もインテリじゃなかとな」

三好は又野に睨まれてチョット鼻白んだ。

「インテリじゃねえけども……あれから毎日毎日考えてたんだ。だからわかったんだ」

「犯人の見当が付いたんか……そうして……」

「付いてる」

「エッ……」

「チャンと犯人の目星は付いてるよ」

又野はジロリとそこいらを見まわした。真正直な、緊張した表情でバットの灰を弾いた。

「戸塚が犯人て云うのか……お前は……」

「プッ……戸塚が犯人なもんけえ。俺達と一所に見てたじゃねえか。犯人なもんけえ」

「誰や……そんなら……」

又野が突然にアグラを掻いて、真剣な態度で三好の方向に向き直った。バッタが驚いて二三匹草の中から飛上った。

三好は答えなかった。事務室の方向を鼈甲縁越しにジイッと見ていたが、そのまま非常に緊張した、青褪めた顔をして云った。

「誰にも云っちゃいけないぜ。懸賞金は山分けにするから……」

「そげなものはどうでも良え。西村さんの仇讐をば取ってやらにゃ」

三好はやっと振り返った。

「それよりも、もし戸塚が万が一にも赤い主義者だったら大変じゃねえか。君は在郷軍人だろう」

「ウン。在郷軍人じゃが、それがどうしたんかい」