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Classici giapponesi con furigana

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カール・マルクスとそのふじん

カール・マルクスとその夫人

宮本 百合子

Leggi カール・マルクスとその夫人 (カール・マルクスとそのふじん) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.263 caratteri · 25 schermate

Aozora Bunko

或る人はいっている。カールは、三人の「聖者」をもっていた。彼の父、彼の母、そして彼の妻と。この素晴らしい父は、一八三八年、カールが二十歳の時に腎臓病のためにトリエルで死んだ。

母のアンリエットは、オランダ生れのユダヤ婦人でユダヤ語とはちがうドイツ語を、完全に発音さえ出来なかった。博識な良人につれそう家事的な情愛深い妻としてアンリエットは、息子カールに対しても、言葉のすくない母の愛で、その精神と肉体とをささえていたと思われる。男の子が、もし母の愛と、その生活の姿とで、女性への優しい思いやりをはぐくまれなかったら、どうしてカールが妻イエニーを愛したように女性を愛することが出来たろう。

カールの六歳の時、マルクス家は改宗して、ユダヤ教からプロテスタントになった。

二 イエニーとの結婚――ベルリン時代――

カールにゾフィーという一人の姉があった。このことは、彼の一生にはからずも深い意味をもった。ゾフィーの親友にイエニー・フォン・ヴェストファーレンという令嬢があった。イエニーの父は、トリエルの枢密顧問官であった。転任して来たときからマルクス家と親交があった。