Classici giapponesi con furigana
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ガラマサどん
ガラマサどん
佐々木 邦
Leggi ガラマサどん di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.079 caratteri · 202 schermate
「恐れを為したんですな」
「然うさ」
「それから何うなりましたか?」
「さよなら、お休みなさいと日本語でお世辞を言って行ってしまった」
「呆気ないんですね」
「此方も拍子抜けがした」
「ラシャメンは何うなりましたか?」
「間もなく暇を取って、銀座の勧工場の唐物屋へ嫁に行ったよ」
「はゝあ」
「我輩は時折行ってネクタイを買ってやった」
「もう秋波は送りませんでしたか?」
「送っても驚かない。此方はもう妻を迎えていた」
「ハッハヽヽ」
と松本さんが又笑った。
「しかし我輩も二尺八寸家重代の国光を伊達に振り翳したんじゃない」
「はあ」
「当時会社は独逸人が経営していたんだから、独逸社員の威張ることゝいったら迚もお話にならない。日本社員は頭数が多くても皆下積みで、圧迫されていた。我輩は日本人の気魄を示すという心持もあった。罷り間違えば二人を斬って自分も死ぬ覚悟をしていた」
「それは然うでございましたろう」
「二尺八寸は利いたよ。ベッケルとベックマンの心胆を寒からしめたのみならず、日本社員一同の溜飲を下げた。一人二人変な奴がいたけれど、余他は皆我輩を徳としていた」
「社長はその頃もうソロ/\幹部級でございましたか?」