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Classici giapponesi con furigana

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ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Leggi ガラマサどん di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.079 caratteri · 202 schermate

Aozora Bunko

「君もやるんですか?」

「えゝ。大会へ出ようと思って、去年から始めたんです」

「この間のですね?」

「えゝ。毎年社長の屋敷でやるんです。鬼島さんが二等賞を取りました。時価百円からする骨董品を頂戴しましたよ」

「一等賞は誰でした?」

「そこが面白いんです。『一等賞は何うせ我輩に定っている。我輩のものを我輩が貰っても仕方がないから』って、初めから欠員にしています」

「成程」

「皆態と負けをしますから、何うしたって社長が一等になります」

「それが分らないんでしょうか?」

「神さまですよ。あれ丈け部下を信じていてくれると思うと、僕達は犬馬の労を厭いません。矢っ張り将に将たる人ですよ」

と畑君も社長に敬服していた。

ところでガラマサどんのことよりも自分のことだ。宣伝部へ廻って俸給の上ったのを力に、一安心すると間もなく、甚だ好ましからぬ形勢になって来た。或日庶務課長の中島さんが、

「熊野君、一寸」

と呼んだのである。

「話したいことがあるから、応接室へ来てくれ給え」

「はあ」

と答えて連れ立った時、私はもう落胆した。以前この手でやられている。

「熊野君、君は小説を書くってね?」

と中島さんは果して変なことを訊いた。