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Classici giapponesi con furigana

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ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Leggi ガラマサどん di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.079 caratteri · 202 schermate

Aozora Bunko

「我輩もその積りで喋っている」

「筆記を致します」

「然うしてくれ給え」

と社長は頷いた。松本さんはデスクの上から葉巻を持って来た。社長が又頷いたので、先を切って、火をつけてやる。

「松本君」

「はあ」

「今日は何の日だか、君知っているか?」

「さあ」

「君のお祖父さんの命日だよ」

「はゝあ」

「忘れていたね。一月の十五日に亡くなった。尤も君の生れない前だったからね」

「はあ」

と松本君は稍※(二の字点、1-2-22)面目が立った。

「好い人だった。しかしひどい死に方をしたよ」

「親父から承わっています」

「我輩が医者を呼んで来た時にはもう悉皆いけなかったが、未だ煙が出ていた。身体の内部が燃え上ったんだから溜まらない」

「火傷をなすったんですか?」

と私が訊いた。

「いや、大酒飲みだったから、身体中がアルコール分になってしまって発火したんだそうだ」

「はゝあ」

「自然爆発という奴で、強い酒を飲む西洋人には時稀ある現象だそうだが、日本では初めてだと言って医者が感心していた。煙も出たし、身体中が黒くなっていたから、あれは確かに燃えたんだね」

「恐ろしいものですな」

「何うせ酒で死ぬんだと始終言っていたが、実にひどい死に方をした。