Classici giapponesi con furigana
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キャラコさん
キャラコさん
久生 十蘭
Leggi キャラコさん di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.122 caratteri · 29 schermate
「とにかく、何があったのか話してみたらどうかしら。……できるだけ、くわしくいってみてくださいね。……感じたことではなく、なるたけなら、眼で見たり、耳できいたりした事実だけのほうがいいわ」
鮎子さんが、口を切る。
若い英吉利人が、毎朝、びっくりするような遠い沖から泳いで来ること。……われわれ四人を『リットル・ウィメン』と呼んだこと。だから、こっちで竹箆返しに『ローリー坊や』と名前をつけてやったこと。……そのローリーさんがあぶなく溺死しかけたので、四人で筏に乗せて岸まで持って行ったこと。
ピロちゃんが、それにつづいた。
……すると、ローリーさんは、そのお礼だといって、海浜ホテルの晩餐に四人を招待したこと。鮎子さんがまっ先に、そんなもの食いたくねえや、といったこと。海岸で知り合っただけの、どこのどういうひとかわからない外国人の招待などに、軽々しく応じないほうがいいということにみなの意見がまとまったこと。
「ねえ、キャラコさん、もちろん、あなたもそう思うでしょう。……向うの気持はわかるけど、あたしたちが、そんなものにやすやす応じるような不見識な娘たちだと思っているのかしら? ……そういうものの考え方に、何か、いやなところがあるわね。