Classici giapponesi con furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Leggi スウィス日記 (スウィスにっき) di 辻村 伊助 (つじむらいすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 216.275 caratteri · 410 schermate
シェネーフ Gen※(グレーブアクセント付きE小文字)ve
何も自動車を雇うまでもない、停車場からは五分ばかり。
シェネーフ Gen※(グレーブアクセント付きE小文字)ve
私が水を見たのは。ただ水と云って置こう、湖から朝靄が立ちこめて、ローエングリンを送り届けた帰り途の、道草は可笑しいが、もとより浮き草もない小波の上に、靄の色の羽づくろいして白鳥が一羽、おつに澄して游いでいたばかり、レマンの岸に人もなく、空も、波も、ただ一色にぼかされた八日の朝の八時頃、朝飯を待ちかねて――敢えて空腹のためではないが、何となく胸さわぎがして、落ち落ち眠れなかった床をはなれると、山が見えるかと、覚束ない心頼みに、街をつきぬけて橋のたもとに来たのである。橋の名はモン・ブロン。ローンの水の落ち口である。
橋をへだてて、南にはプロムナードからサヴォアの岸のクェイ・デ・ゾウ・ヴィヴ Quai des Eaux Vives、北岸はモン・ブロンの湖岸から、クェイ・ドュ・レマン Quai du L※(アキュートアクセント付きE小文字)man につづいていかめしい宮殿作り、一口に云えば、一寸入り悪くそうなホテルがずずと並んでいて、中から出て来た自動車に、雪のとばっちりをしたたか浴せられたのもいまいましい。