Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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スモーリヌイにひるがえるあかはた

スモーリヌイに翻る赤旗

宮本 百合子

Leggi スモーリヌイに翻る赤旗 (スモーリヌイにひるがえるあかはた) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.354 caratteri · 51 schermate

Aozora Bunko

、1-7-82)河へ通じた。

スモーリヌイ

ある日、一人の百姓婆さんが電車へのって来た。更紗の布を三角に頭へかぶり、ひろい裾の下から先の四角い編上げ靴を出して、婆さんは、若い女車掌に訊いた。

――サドーワヤへはどう行ったらよかろかね?

――十月二十五日通りをのってって三月十八日で降りなさい。

――へ? 十月二十五日から三月十八日※(疑問感嘆符、1-8-77) おらおっちぬよ、そんけ乗ったら、この年で……

これは、革命後ロシアではいろんな町名が変えられ、それが大抵世界のプロレタリアート革命運動に関係のある年月日、人名などを揶揄ったレーニングラード人の笑話である。

冬宮は、その旧ニェフスキー・プロスペクト・十月二十五日通りとネ※(濁点付き片仮名「ワ」、1-7-82)河との間にある。

革命第十一年目、六月の或る朝。朝日がまんべんなく冬宮前の広場にさしている。まだちっとも暑くない。軽い朝日を受けてこっち、ハルトゥリナ通りの方から一人、黒い書類入鞄を下げた女が急ぎ足で旧参謀本部、今のレーニングラード・ソヴェト行政部わきのアーチへ向って歩いて行く。