Classici giapponesi con furigana
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ズラかったしんきち
ズラかった信吉
宮本 百合子
Leggi ズラかった信吉 (ズラかったしんきち) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 54.656 caratteri · 110 schermate
ペーチャは、大切に肖像を鋏のおもしで傍へのけ、丁寧に赤い紙の切屑を揃えはじめた。
「みんな始めは何にも知りゃしないよ」
道具をあつめて、ペーチャは、間もなく窓に蛙入りの瓶が置いてある自分の家へ入ってしまった。
テーブルのわきの、掃かれた黒い地面に、ポッツリ赤い紙切れが一枚散っている。
信吉は、落ちて来た楡の葉の軸を我知らず噛みながら考えつづけた。――ほんとに、何故俺はコムソモーレツにならないんだろう……。
地面の赤い円い紙キレは、初秋の日光を吸いよせてそこにいつまでも光った。