Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちっぽけなおの

チッポケな斧

坂口 安吾

Leggi チッポケな斧 (ちっぽけなおの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.233 caratteri · 21 schermate

Aozora Bunko

それは小説を書く人間が、自分の筆の運びごとに内省してみれば分ることです。風流小説については別ですが、とにかく自分の思想を語ろうとする小説とか論文の執筆中に、別に誰にインネンをつけられているワケでもないのに、自然に妥協したり、にわかに風流的筆法でごまかすようなことをやるものだ。風流的にごまかしても言うべきことの大体はなんとなく言い表しているから自己を偽っておらぬ、と言う人を、私はどうも信用できんね。そういうゴマカシで間に合うということは、ロレンスほど逞しい思想と信念をもたないせいで、私は私自身がその間に合せを行う時に、いつも佗びしいと感じる。別に、羞しいとは思わない。自分がそれだけの人間だと思っているから。そして、私の為し得ぬ正しさを行い得る人を、私などの及びがたい人だと崇めて、敢て己れと比較するようなこともないから。

ロレンスのように、あそこまで書ききれるということは、彼がマジメだからですよ。そのワイセツなところで読者を釣ろうなどというものではありません。彼があそこを書いている時に争っているのは、ただいわゆる良識とやら云うものだけです。私のようないい加減な筆を弄する文士でも、己れの創作状態から類推してそれが分ります。