Classici giapponesi con furigana
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ドミノのおつげ
ドミノのお告げ
久坂 葉子
Leggi ドミノのお告げ (ドミノのおつげ) di 久坂 葉子 (くさかようこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.713 caratteri · 42 schermate
信二郎は一体どんな気持でいるのでしょうか。
信二郎は小さい時から気立のやさしい素直な子でした。体が弱く一年のうち寝ている方が多いようでした。自然外へ出て近所の子供達とあそぶような事はなく、家の中で本をよんだり、縁側でカナリヤの世話をしたりすることを好んでおりました。他所の人がよく、勝気な私と比べて、信二郎と私といれちがっておればよかったと申しました。顔立もおとなしく、今でもお餅のような肌をしていて、目の下などにうすいうぶ毛があります。背は私よりかなり高いのですが、抱きしめてやりたいようなあいらしさを持っております。私は姉が弟に対する世間一般の気持以上のものをいつからか持っておりました。若い仲間より自分が一人とりのこされたようなさみしさをなくすために、私はよくお酒をのみにゆきますけれど、そんな時、わいわいさわいでいる中に、たえず信二郎のことは忘れませんでした。信二郎は姉の私に口答えもせずいい子でしたけれど、私のともすれば行動にまで出る愛情をきらっておりました。それなのに、信二郎は年上の奥様の愛撫をうけているのではないでしょうか。おさげの女学生なら私は何とも思いません。