Classici giapponesi con furigana
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ドモまたのし
ドモ又の死
有島 武郎
Leggi ドモ又の死 (ドモまたのし) di 有島 武郎 (ありしまたけお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.456 caratteri · 33 schermate
瀬古 いまさらそんなことを……水くさい男だなあ。
花田 ドモ又はどうだ。
戸部 できたものはみんないやだ。けれども人のに比べれば、俺のほうがいいと俺は思っている。俺はそれを知っている。
花田 青島の心持ちはもう聞いた。青島も俺も、自分の仕事を後世に残して恥ずかしいとは思わない。俺たちはみんないわば子供だ。けれども子供がいつでも大人の家来じゃないからな。
一同 そうだとも。
花田 じゃいいか。俺たち五人のうち一人はこの場合死ななけりゃならないんだ。あとの四人が画を描きつづけて行く費用を造り出すための犠牲となって俺たちのグループから消え去らなければならないんだ。
瀬古 おいおい花田、おまえ気でも違ったのか。僕たちは芸術家だよ。殉教者じゃないよ。
花田 芸術のために殉死するのさ。そのくらいの意気があってもいいだろう。その代わり死んだ奴の画は九頭竜の手で後世まで残るんだ。
沢本 なんという智慧のない計略を貴様は考え出したもんだ。そんなことを考え出した奴は、自分が先に死ぬがいいんだ。
花田 俺が死んでいいかい。……そうだもう一ついうことを忘れていたが、死ぬ番にあたった奴は、その褒美としてともちゃんを奥さんにすることができるんだ。