Classici giapponesi con furigana
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ニッケルのぶんちん
ニッケルの文鎮
甲賀 三郎
Leggi ニッケルの文鎮 (ニッケルのぶんちん) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.523 caratteri · 37 schermate
『もう一本の文鎮を探す必要があるね』しばらくすると内野さんが下村さんにいったの。
『うん、確かに二本あるに相違ない。たとえわずかでも寸法が違うからね。しかしもう一本が鉄に鍍金したものであるとしても、どうしてスリ替える事が出来るか。今落ちているのが鉄でなければ説明がつかない』下村さんは独り言のようにいったの。
『そうかッ』内野さんがそりゃ大きな声を出したわ。あたし飛び上がっちゃったわ。『君の考えは素敵だ。君、ニッケルでいいんだよ。恐ろしい計画だったなあ。さあ天井裏だ』
こういうかと思うと、内野さんはたちまち窓にスルスルと昇って、庇に手をかけ洋館の屋根に上がって、あの汽車の日よけ窓のようなシャッターのはまっている小さい窓をはずし出したわ。下村さんもすぐ後から登ったわ。しばらくすると内野さんが天井裏へ入り込んだので、続いて下村さんも入ろうとすると、中から内野さんが何か渡したらしいの。しばらくすると二人で何だか重そうな電気の機械みたいなものを抱えて下りて来たわ。
『これがコイル、これがマグネットです。コイルに強力な電流を通じると、マグネットに強力な磁力が生じます。