Classici giapponesi con furigana
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
Leggi ノンシャラン道中記 (ノンシャランどうちゅうき) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.011 caratteri · 23 schermate
やがて、小一時間ほどののち、まるで呪文で引き寄せられたもやし豆の兵隊のように、族長を先に立て、総員十六人の村中が、一人残らず『極楽荘』の門の前に集まって来、そこでもじもじと身動きしていたが、ごった煮はいよいよ香ばしく煮えあがる。コルクを抜く音はポンポンと響く、そこでたまりかねたのであろう。お互いに肱で前へ押し出し合いながら部屋の中へ入って来た。そして注がれた酒を黙って飲み、ごった煮と韮麺麭を腹一杯に喰べると、われ勝ちに脱兎のように逃げ出した。
コン吉とタヌが次の朝起きて見ると、扉の前にドロ山の険しい巓に生えている輝やくばかりの見事な瑠璃草が十六束置かれてあった。
一一、タラノ村の和楽、快心の合唱。村の集会は日曜日毎に行なわれた。そして、酔いが廻ると、縮れ毛金壺眼の、鬼のような面相をしたコルシカ人どもは、大々愉快のうちに、タヌに伝授された『タラノ音頭』を合唱するのである。
Tallano,iitoco
icchido a oide docci-ccio
Doro no mine nimo
Ana ga saku,ccioina-ccioina!
諸君がもし折があって、コルシカ島の金山の麓を旅行されるならば、はるかなる森蔭から、黒柳で縁取りした深い谿谷の底から、今もなお優しい草津節を聞かれるであろう。