Classici giapponesi con furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Leggi フレップ・トリップ di 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.698 caratteri · 293 schermate
」と、誰やらが左の隅から延び上った。
「いや、あれはみんなで行ったのさ。物は見て置けというのでね。」とロッペン団の一人。
「そうそう、何でもないのですよ。ただ素通りで一遍だけぐるりと廻って見ただけのことです。新聞記者や土地の人も附いていましてね。盆踊りがあるというので行ったが駄目でした。」と私。
「だが、このお爺さんには驚いたよ。あっはっ、矢口の渡しの頓兵衛見たいで、ずかずかと這入って行くのでね。いや、閉口だ。」と庄亮。
「A君もA君だよ。石橋の袂で、それは亀の子のように蹲踞み込んで動かないのだからね。」とF君。
「いいお坊っちゃんさな。警部さんならちと下情には通じて置くものですぜ、風教視察という奴でね。」とタゴールさん。
「いや、つとめたいとは思いますがね。どうも。」と若いA君は、そこで赤くなって頭を掻いた。チラと眼鏡の下から大きな眼がはにかむところで、
「そりゃあかん。」と扇子をパチリは右の三番目だ。
ああ、笛だ、笛だ。
「ところで、この夜明けまで、踊りに踊りぬいた人がありますからね。おもしれえおもしれえ。」と庄亮。
「へへえ、」と、みんなが此方を見た。
「これは聞きものだ、何処でです、いったい。