Classici giapponesi con furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Leggi フレップ・トリップ di 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.698 caratteri · 293 schermate
それが、観客のなだれに押しまくられ突きまくられて、とどのつまりが船尾の一端に坐り込みの、芸づくしということになったのである。
だが、青毛布のバケツ頭の金の眼の獅子の勇気は譬えようもなかった。まことに獅子こそは百獣の王だと見られた。しかしだ、それも二度か三度か跳ね廻ると、意外にもくたくたと解体して、青毛布は尻尾の方にずるずると持って行かれてしまった。それから黒んぼの鰌すくいだが、これも汗みどろの大吐息で、顔から手から白斑になってしまった。ヤンキーでもアイヌでも歌わせれば歌えそうにも立ちつ坐りつしていたが、それもただ千年も万年も続けば続きそうな日の丸の独り口説にいよいよ気を腐らしたものか、または八月の暑熱に倦じて軽い眩暈でも起したものか。うとりうとりと、傍から傍から寝ころんでしまった。
それにもかかわらず、「何とか何とかどうじゃいな。」はたった一人でもおかまいなしの、ペラペラペラで、いつになったら止まるものか、そうした気配の微塵でも見えぬ根気よさには、いかな辛抱づよい静観者の私とてもひた呆れに呆れて、ただもうおとなしく引き退るよりほかはなかった。
で、私は甲板をひと周りした。