Classici giapponesi con furigana
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マクシム・ゴーリキイのでんき
マクシム・ゴーリキイの伝記
宮本 百合子
Leggi マクシム・ゴーリキイの伝記 (マクシム・ゴーリキイのでんき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 60.543 caratteri · 120 schermate
ゴーリキイは大デューマの小説を読んだ。グリンウッドを読み、バルザック、ゴンクール、オータア・スコットなどの作品を、貪り読んだ。そして「屡々読みながら泣いた。これらの人々はそれ程愛らしく親しかった。そして、馬鹿げた仕事でひきずり廻され、馬鹿げた悪態で辱しめられる小僧であった私は、大きくなった時には、これらの人々を助け、正直に彼等の役に立とうと云うおごそかな誓を立てたのであった。」
辛い日常生活が与える現実の苛責ない鍛錬によって十三のゴーリキイは、書物に対しても鋭い独特の観察と批判とを蓄積するようになった。新しい翻訳の本を読むごとにロシアの生活と外国の生活との違いが彼にはっきり理解されて来たばかりでない。どの国で書かれた本にしろ多くの物語風の書物の中には、善玉、悪玉があってそれが勧善懲悪的な筋で終りを結ばれている。が、ゴーリキイが実際の民衆生活の中で自分の体で経験しつつある人間は、そういう善玉・悪玉のどれにもあてはまらない。例えば書物はよく悪漢、慾深、卑劣漢などが出現するのであるが、本に出て来る悪漢その他は、いかに惨忍であるにしろ、その惨忍さはどっちかというと事務的で、何故その男がこんなに惨忍なのか大抵その理由や動機がわかるように書かれている。