Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
マクシム・ゴーリキイのでんき
マクシム・ゴーリキイの伝記
宮本 百合子
Leggi マクシム・ゴーリキイの伝記 (マクシム・ゴーリキイのでんき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 60.543 caratteri · 120 schermate
プレットニョフとゴーリキイが夜を眠り昼を眠る廊下の隅の巣の外に三つのドアがある。二つの扉のかなたには淫売婦が、三つ目の扉のかなたには、数字から出発して神の存在を証明しようとしている肺病の神学出の数学者が時々恐ろしい喚き声を挙げつつ暮している。ゴーリキイは非常な困難をもって「科学を克服」する仕事にとりかかった。全体むずかしいこの仕事の中でも特に手に負えないのは、ゴーリキイにとって文法であったというのは面白い。彼は、幾分極りわるげに、しかし或る誇りを潜めて書いている。「私はその中に、生きた、困難な、気儘で柔軟なロシア語をどうしてもはめこむことが出来なかった」と。この科学との取組みは案外早く終りを告げた。小学教師の試験を受けるにゴーリキイは、まだ若すぎることがわかったのであった。
ところで、ある朝、この「過ぎ去った人々や未来の人々の騒々しい植民地」の一隅に一つの出来事が起った。そこの住人であった一人の廃兵と労働者とが憲兵に引っぱって行かれた。プレットニョフはこのことを知ると、興奮してゴーリキイに叫んだ。
「おい! マクシム! 畜生! 走ってけ、兄弟、早く!」